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四半期決算とファンダメンタルズ分析

■四半期決算とは
皆様は四半期決算という言葉をご存知でしょうか?
2002年度までは上場企業は年間で2回(半期および通期)の決算発表を義務付けられていたのですが、2003年度から年間4回の決算発表(2003年度は売上等のみ、2004年度からは損益計算書等へ拡大)が義務付けられています。4半期(3ヶ月)に一度の決算なので、四半期決算と呼ばれています。
さて、この四半期決算ですが我々個人投資家にとってはたいへん有意義なものと言えます。私ども銀座なみきFP事務所が推奨するGNFP式投資手法(いずれこのコーナーでご紹介しようと考えていますが、弊社代表の田中が運営するBlogで大まかに紹介させていただいておりますのでご参照ください)では投資対象銘柄は企業の基礎的な業績に着目した分析(これをファンダメンタル分析と呼びます)により選定いたしますが、この分析チャンスが年2回から年4回に増えたため、さらにきめ細かい銘柄選択が可能になりました。

■なぜ四半期決算が有益なのか
以前は、個人の立場ではファンダメンタル分析は難しく、どうしても証券会社などのアナリストからの情報に頼らざるを得ませんでした。
プロのアナリストの分析は、当然のことながら我々個人投資家にとっても有益な情報ではあるのですが、一つ大きな欠点があります。それは分析の対象銘柄が一部の優良銘柄、大型銘柄に集中している一方で、全く見向きもされない銘柄が多数放置されているというところです。特に我々個人投資家の場合は店頭市場銘柄など、新興市場に上場されている銘柄を投資対象にするケースが多く、欲しい情報と入手できる情報にすれ違いがあったのです。

■四半期決算の使い勝手の悪さ
では、企業から発表される四半期決算は具体的にどのように活用したらよいのでしょうか?
ここで注意が必要なのは、四半期決算(中間決算・年間決算も同様ですが)は各期の累計ベースのデータしか開示されていないところです(一部の会社では別途決算説明会などで累計および単期のデータを発表する会社も見受けられますが)。
どういうことかと言いますと、例えば2004年度の第3・四半期のデータは、2004年度の第1・四半期から第3・四半期までのデータの累計データである、ということです。より四半期ごとの動きを機動的に捉えようとするなら、本来は四半期のデータは累計ではなく、単期(例えば、第3・四半期のみのデータ)のほうが有効性が高いはずです。また、四半期データは季節によるブレが大きく出やすいため、四半期ベースの単期分析はさらに必要性を増します。

■GNFPからの提案
私どもGNFPでは個人投資家でも上記のような、単期ベースでの四半期データが簡単に作成できるよう、専用のExcelシートをご準備いたしました。各企業から発表される四半期データをExcelチャートに入力すると、あとは自動的に単期の四半期データへ組み替え、さらに各四半期ごとの「売上」「経常利益」「販売費および一般管理費」「粗利率」「経費率」「対前四半期比」など、ファンダメンタル分析のための指標の推移がグラフ化表示される仕組みになっております。(注)
是非、皆様の投資効率の向上にお役立ていただければと思います。

注)本ソフトは弊社の「資産運用設計」サービスに含まれております。

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