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足るを知らざる心
皆さん、こんにちは。

果たして人は足るを知ることができるのでしょうか・・・私はときどき
このことについて考えます。

古来より人間は、その「足るを知らざる精神」により豊かに
なり続けてきたのは間違いないでしょう・・・

少しでも富(とみ)を多く得たいと願う心、名誉を得たいと願う心・・
人間はこの「足るを知らざる心」により発展を続けてきましたが、
その発展により豊かになった人間は、地球の環境を破壊し、気候を
変化させ、海岸の形すらも変えようとしています。

あるいはこの事実は「足るを知らざる人間の心」に対する警告なの
かもしれませんね・・・

一方で、私たちが長い間をかけて築いてきた資本主義というシステム
は、このような警告に対する一つの解決策を提示しているようにも
みえます。

例えば温暖化ガスの排出権取引

市場の参加者一人ひとりは、環境対策に取り組んでいるという意識はなく、
単に利益を追求しているだけですが、市場に投資家として参加すること
により、収益機会を得ることが出来ると同時に、間接的に環境対策に
貢献することができます。

あるいは原油、穀物などのコモディティ・マーケット

同じく市場参加者は、決して地球環境の問題を意識しているわけでは
ありませんが、これらの市場が日々厚みを増し、相場が上昇することにより、
経済的合理性において、使用者側に対し省資源やリサイクルを促す
という点で、間接的に環境問題に貢献しているともいえます。

このように考えて参りますと、私達一人ひとりは「足るを知る心」
といった高潔な精神を持ち合わせていなくても、私達が直面
しつつある問題を、解決できる希望がわいてくるような気がします・・
・・・「足るを知らざる心」が織り成す市場をとおして。

人間が「足るを知る心」を身に付けるまで、とてつもなく長い世代交代
が必要でしょうし、もしかするとそれすら幻想に過ぎず、永遠にそのような
事はないのかもしれません・・・それでも経済的な合理性を通し、
地球の環境を維持するしくみが構築可能ではないかという気もするわけです。



では、今回はこのへんで。
(2008年1月16日)




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