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コイン収集のすすめ

みなさんこんにちは。

今回は久しぶりにコインのお話しを
させて頂きます。

私自身のコイン収集は、いまから遡ること40年以上、
小学生のころが始まりでした。

といっても子供のころはホンの少しのお小遣いで、
成人してもそれに少し毛が生えた程度の少額でコツコツと、
真剣に集め始めたのは10年ほどまえからです。

このように多少の強弱のあった40年ですが、
実はコイン収集という同好をお持ちのかたと、
いまだかつてお会いした記憶がありません。

小学生のころも、
高校生のころも、
成人してからも、

コインの話しで友達と盛りあがった記憶など
一度としてありません。

気の合った友達と、一度ゆっくりとコインについて語り合いたいと
いう気もするのですが、残念ながら相手になってくれるのは
コイン商の人たちだけ・・・

コイン商だけが唯一コインの魅力を語れる
相手というわけです。

コインはいいですね・・・

まず一枚一枚に歴史の重みがあります。

例えば古代ギリシャ時代のふくろうの銀貨。

発行された場所は古代ギリシャのアテネ周辺、
図がらはユーモラスなふくろうの絵です。

発行された時期は紀元前2世紀で、いまから2000年以上前、
なんとそのころ日本は縄文時代でした。

この2000年の間、いったいどんな人の手に渡り、
その持ち主たちはこの銀貨と引き換えに、どんなものを手に入れた
のか・・・ギリシャで2000年以上前に造られたコインが、
一体どんな旅の末に僕の手の中に収まったのか・・・
などなどつらつら考えますと興味が尽きません。

あるいは古色を帯びたやや大きめの安南の明命通宝。

安南という国は既にありませんが、まあいまでいうところの
ベトナムといってよいでしょう。

19世紀に発行されたベトナムの通貨に、
なぜ漢字がつかわれていたのか・・・

現在ベトナムで漢字は使われることはありませんが、
当時は漢字が使われていたのですね、中国の周辺国という意味で、
日本や韓国と同類ではありますが、どうしてベトナムは漢字を放棄し、
日本や韓国は漢字を使い続けたのか。

僕は歴史が好きなので、それぞれのコインにまつわる歴史を
調べることも楽しみの一つです。


コインのもう一つの楽しさは運用資産としての
値上がりです。

これはよく言われることですが、コインは株や債券などの
証券と違って再生産されることはありません。

もちろん流通用のコインは、常に世界中で大量に製造されて
いるのですが、収集の対象となるのはそのような一般的なコインではなく、
歴史的コインです。

なかでも希少性の高いコインは、一度収集家の手に収まって
しまえばそれまでで、なかなか市場に姿をみせることはありません。

これに対し、新興国中心に世界の富裕層は急速に増殖を
続けており、このような希少性のある歴史的コインを保有した
みたいと考える人は徐々に(あるいは急速に)増えている
ようです。

数年前のロシアのコインや、一昨年の中国のコイン相場の急騰
などをみれば明らかですし、昨今では我が国の明治時代の
金貨や銀貨ですらも、既に彼らの収集対象になりつつあるようです。

あるいはこれから多くの富裕層が誕生するであろう地域、
例えばインドやASEAN諸国、ブラジルなどのコインも
今後は面白いのではないでしょうか。

これらの地域のコイン相場は、ここ十年ほどで随分上昇
しましたが、それでもまだ割安感が漂っているように思います。

コインはペーパーマネーと違って、保有したいと考える
ヒトの気持ちが緩やかですね・・・別の表現を使うとすれば、
保有者の時間軸がよほど長いというべきかもしれません。

例えば株や債券のように相場が下げたからといって、
あわてて売りに出すような人はいません。

それだけにお金の出入り、とくに出の部分がおとなしく、
相場が崩れにくいえるのではないでしょうか、このことは
私自身の体験からも裏付けることができます。



日本人も、もうすこしだけコインに目を向けて
もよいのではないでしょうか・・・




では、今回はこのへんで。

(2012年5月8日)



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