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金(Gold)〜ETFで持つべきか、現物で持つべきか

みなさんこんにちは。

ここのところ金(Gold)の相場が下げ気味ですね、
米国のQE縮小も予想され、少なくとも来年の前半は
このような相場が続くでしょう。

ただし金という金融商品の特性を考えれば、
このような閑散期にこそ、逆に私たちは持ち高を増やすべき
だと思います。

では金を購入する場合、私たちは現物で保有するべき
なのでしょうか、それともETF経由で保有するべきなのでしょうか。

この点に関して私は、金に関してはETF経由ではなく、
現物の金を保有されることを強くお勧めしたいと思います。

そもそも私たちが金を保有する目的は何でしょうか。

短期的な儲けを得るためでしょうか、
それとも長期的に収益をあげるためでしょうか、
あるいは資産全体の変動リスクを抑制するためでしょうか。

もちろんそのような目的で金をお持ちになる方も、
いらっしゃるでしょう。

でもよく考えてみると、このような目的なら、
なにも金である必要はありません。

株でもヘッジファンドでも他のコモディティでも、
同様の効果を得ることはできます。

私たちが金を購入する究極の目的は、あらゆるペーパー・マネー
(現預金、株、債券、ヘッジファンドなど)に対して金がもつ、
その絶対的な価値を、ご自分のポートフォリオに取り込むことにあるのでは
ないでしょうか。

私は今後、世界はますますマネー過多の状態になると考えております、
またそのことによって、世界の金融システムはより不安定になり、
場合によってはリーマン・ショック級の金融危機が、私たちが生きている間
にすら何度か訪れるかもしれません。

マネーの量が巨大化してくなか、絶対的な価値を持つ金は、
今後ますますその重みを増してゆくのではないかと思います。

ただし金融ショックによって世界の金融システムが動揺しますと、
いくら金のETFは現物の裏付けがあって安全だといっても、
それは金融システムが正常に機能してのお話しです。

以上の点を踏まえて考えますと、金については金融システムに依存しない形、
すなわち現物の状態で保有されるべきだと私は思います。

 

では今回はこのへんで。

(2013年11月21日)




 




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