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青い空とコイン

みなさんこんにちは。

窓から見える青空をみていたら、また
コインのお話しをしたくなりました。

コインはいいですね・・・

特に昨今のように世界経済の節目を感じさせるような
出来事がアチコチで起きてまいりますと、僕などは
あらためてこのように思うわけです。

もしかしたら人間は既に自分たちが作り出したマネーを、
制御できなくなりつつあるのかもしれませんね。

マネーの量と実体経済のバランスがとれる均衡点は、
どこいらあたりにあるのか・・・そしてマネー
の供給は、いったいどこまで許されるのか。

おそらくこの問いに対して明確に答えられる人は、
この世界のどこを探しても見つからないのではないでしょうか。

つまり私たちは、未踏の領域に足を踏み入れ
ようとしているのかもしれません。

今後も続くであろうマネー膨張の結末は、
どのような形で迎えるのでしょうか。

そしてその結果できあがる、マネーと現物資産の新しい関係は、
どのようなもにのなるのでしょうか。

もしかしたらこれは杞憂に過ぎず、これからも世界の経済は
膨張したマネーを前提に、健全に機能し続けるのかも
しれません。

ただしバブルははじけて初めてわかるもの、すでに今の
危うい均衡は臨界点に近づいているのかもしれません。

おそらくそこは「神のみぞ知る」領域ではないでしょうか。

ただし私たち個人のレベルでみますと、神様に運命を
ゆだねる以外に、みずからの手でもしもの場合に備える
ことは可能です。

僕自身がいま手のひらに乗っているコインをみて、
不思議な安心感に包まれるのは、どうやら無意識の
うちに上記のような不安を感じているからでは
ないかと思います。

コインという資産は、考えてみれば面白い性質を
もっています。

まず第一にいつも申し上げるように、マネーと違って新しく
創りだすことができないという点(注)です。

注)ここでいうコインは、クラシック・コインであり、
  例えば現代アチコチの国が外貨獲得のために頻繁に
  鋳造する「枚数限定記念コイン」の類ではありません、
  このようなコインは例え50年持っていても、地金価格
  以上では売れないでしょう。

つまり絶対的な量が決まっているということで、これは
同じ現物資産仲間である金や不動産と違った性質です。

二つ目に株や貴金属と違って、取引市場というものがなく、
いったい今いくらの値がついているのかすらわからないと
いう点です。

逆に言えば日々の相場から解放されるわけで、これは
確かに一種の安心感につながっていると思います。

三つ目は、これが一番重要なのですが、まだ資産形成の
手段として一般的に認知されていないという点です。

例えばほんの数年前、1860年代に鋳造された100フランの
ナポレオン大型金貨が、なんと当時の地金価格+20%程度で
売買されていました。

ナポレオン100フラン金貨に限らず、イギリスの5ポンド金貨、
スペインの1800年代の8エスクード金貨なども同様で、
そういえば当時これらの金貨は「地金型金貨」などと
呼ばれていたものです。

さすがに今では修正されつつあり、地金価格の数倍の値が
つくコインも珍しくありません、
ただしいまでも評価不足だと僕は思っています。

最後は一枚数千円といった少額から、数億円といった高額コイン
まで、私たちの希望によって広い選択肢があるという点です、
これなどはロットの大きな不動産との違いです。

お若くてまだ十分な資産をお持ちでない方でも、
例えばイギリスの19世紀のソブリン金貨(約8グラム)や、
さきほどのナポレオンの20フラン金貨(こちらはやや小ぶりで
約6.5グラム)などは、今でも地金価格+30%前後で
買えたりします。価格は一枚3万円〜5万円ほどですので、
時間をかけて一枚ずつ買い増されることをお勧めいたします。

ここいらも明らかの評価不足といって
よいでしょう。

マネー膨張の行く末を予測するのは難しいですが、
万一の事態に備えることは難しくはありません。

以上、コインと青い空を見ながら、
おもいつくままに・・・

(2014年11月19日)




 




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