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ハードルが低いアメリカのコイン

みなさんこんにちは。

今回は久々にコインの話しをさせてください。

コインへの投資を始めたいとご希望の方は、
ここのところ目に見えて増えてきたようにおもいますが、
必ず皆さんが最初にぶつかるハードルがあります。

それは

銘柄が多すぎて、何を買っていいのかわからない、
あるいはコインの銘柄によって価格の差がありすぎて、
値札の正当性がさっぱりわからない。

このようなお悩みです。

例えば僕が大好きな中世ドイツのコインを見ますと、
やたらコインの種類が多く、カタログの厚みが電話帳
ほどになってしまいます。

ご近所のイギリスやフランスのコインも同様で、
ドイツほどではないにせよ、大変な種類になってしまいます。

このような膨大な銘柄の中から、将来値上がりが期待できそうな
コインを選ぶのは至難の業といってよいでしょう。

このような理由からコインへの投資に二の足を踏まれる方に、
僕はアメリカのコインをお勧めしたいと思います。

なにより種類が少ないのがいいところです。

アメリカの建国は1776年ですが、当初はメキシコなど他国の
コインを使っていました、自国でマトモなコインを作り出したのは、
1790年代にはいってからです。

ですからアメリカにおけるコインの歴史は短く、
せいぜい200年ほどしかありません。

ドイツと違ってこの間小邦に分かれていたこともなく、
貨幣は合衆国政府によって一元的に造られてきました。

従ってコインの種類は少なく、例えば19世紀の世界のコインカタログを
見ますと、アメリカコインのページは僅か20ページほどにすぎません、
ちなみにこのカタログの総ページ数は1300ページほどになります。

私が初心者の方にアメリカコインをお勧めする2つ目の理由は、
データの豊富さです。

例えばアメリカでは、「レッドブック」と呼ばれる有名な
コインカタログがありますが、そこには状態別にコインの
標準価格が掲載されています。

一例を挙げると以下の通りです。

◇1873年1ドル銀貨(鋳造枚数396,900枚)

・VG-8:$145
・F-12:$175
・VF-20:$225
・EF-40:$325
・AU-50:$650
・MS-60:$1050
・MS-63:$3150

左側にあるVG-8やEF-40はコインの状態を表す記号で、
数字が大きくなればなるほど状態が良いことを意味します、
例えばMS-63といえば「未使用品」といった調子です。

右側は標準価格で状態がよくなればお値段も高くなります。

上記のようにコインの状態をアルファベットと数字の組み合わせで
表現するのはアメリカ人達の工夫で、先ほどのヨーロッパの
コインカタログでは、一般的にはここまで細かい区分をいたしません。

上記をヨーロッパ式に表現しますと、
以下のようになります。

F(並品):$175
VF(美品):$225
EF(極美品):$650
UNC(未使用品):$3150

従って皆さんがカタログで標準価格を調べる場合、そのコインの
状態がUNC(未使用)なのか、あるいは美品(VF)なのか、
そもそもそこを見極める目がないと価格もわからないわけです。

これに対しアメリカではコインの鑑定会社が、持ち込まれた
コインに対し例えばMS-63とか、EF-40といった格付けを行い、
一点一点その格付けが記入されたケースに封入いたします。

つまり統一基準に基づいてコインの格付けを行っており、
初心者でもコインに付されたアルファベットと数字を見れば、
そのコインの相場を簡単につかむことができます。

私がアメリカコインをお勧めする3つ目の理由は将来性です。

一般にコレクターは自国のコインを集める傾向にあります、
従って豊かな国のコインは、値上がりしやすいといって
よいでしょう。

アメリカはかつてのような世界の覇権国ではありませんが、
その成長性は先進国のなかで群を抜いているといってよいでしょう、
そのような観点から、アメリカのコイン市場が崩れることは
考えにくく、例えば1700年代末の初期アメリカのコインはもちろん、
1800年代前半のコインなら、たとえ1セントや半セントの銅貨でも、
状態次第で将来は有望ではないかと僕は思います。

ただご注意いただきたい点もあります。

例えばここ数年コインマーケットに参入してきた、
新興コイン商の巧妙なマーケティングです。

彼らの中にはネットで盛んに煽り、特にアメリカの2000年以降の
現代コインを、現地の倍近い相場で販売する業者もいます。

最近では1800年代の1ドル銀貨や、20ドル金貨まで対象を広げ、
残念なこと法外な値段で販売する例も目にします。

さきほどのレッドブックを見れば、少なくとも鑑定会社の
ケース入りコインについては明確に適正相場が分かりますので、
必ず事前に入手していただくことをお勧めいたします。

なおレッドブック2017年版は、アメリカのWhitman Publishing LLC
が販売中です。

 

では今回はこのへんで。

(2016年10月21日)




 




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