ホーム > T's資産運用コラム > ドル円レートと米国株の短期見通し
ドル円レートと米国株の短期見通し

みなさんこんにちは。

ここ数日ドル円レートが少し動きましたね、
直近では1ドル=111円台前半まで円高が進みました。

今回は向こう数か月程度までのドル円レートと
アメリカ株について少し考えてみたいと思います。

アメリカ大統領選挙の直前、ドル円レートは1ドル=104円前後
でしたが、そのあとはトランプさんの政策を織り込む形で一気に
円安が進みました。

この間トランプさんが打ち出した経済政策に対し、
為替は以下のようなロジックで反応したと言われています。

1.減税

減税→経済活動の活性化→利上げ→日米金利差拡大→ドル高

2.公共投資拡大

財政の拡大→財政の悪化懸念→米国債への信認低下→金利の上昇
→日米金利差拡大→ドル高

3.規制緩和

規制緩和→経済活動の活性化→利上げ→日米金利差拡大→ドル高

上記1〜3の合わせ技で、円は対ドルで14円ほども安くなった
と考えてよいでしょう。

月日が経つのは早いもので、
大統領選からすでに4か月、
トランプさんが大統領に就任してから2か月、
ドル円相場が1ドル=118円の円安に達してから3ヶ月・・

市場と新大統領の蜜月関係はそろそろ正味切れ、
早くも相場は新しい材料を探し始めているようです。

一番の注目点は新大統領と議会との折り合いで、
例えばオバマケアの撤廃や最高税率、減税規模など
両者の不一致が目立ち始めました。

仮に新大統領と議会の折り合いがつかず、
上記『経済トランプ3点セット』がゼロ回答に終われば、
いったいどうなるのでしょう。

この場合上記と逆の力が加わり、為替は1ドル=104円に逆戻り、
NYダウも18,000ドルに戻ることになるでしょう。

ただし共和党案をみてみると、決して減税や財政拡大に
後ろ向きではありません、従ってゼロ回答ということは
考えづらく、おそらく両者の案を足して二で割ったあたりに
落ち着くのではないでしょうか。

そのような観点で現在の1ドル=111円台は、
ちょうどうまい具合に適正レートになっているように
思います。

一方でアメリカ株の方は『経済トランプ3点セット』を少し強く
織り込みすぎではないでしょうか、目先調整の可能性が
高まっているように思います。

 

では今回はこのへんで。

(2017年3月23日)




 




このコラムが一週間早くお手元に届きます
当社代表の田中が週に一回お届けする無料メルマガ「一緒に歩もう! 小富豪への道」
は下記からご登録いただけます。

「T's資産運用コラム」と同じ内容を一週間早くご覧いただけます、是非ご登録ください。

【購読登録】 メールアドレスご入力ください :
『まぐまぐ!』から発行していますので、ご安心ください。
totop