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トウモロコシのお話し

みなさんこんにちは。

いよいよ暑い夏がやってきました、
この季節はトウモロコシの相場にとって、
一年で一番大切な時期です。

北半球では例年7月の初旬から8月にかけ、
トウモロコシは受粉いたします。

この季節に雨天が続いたり逆に高温乾燥傾向が続きますと、
秋の収穫量が減ってしまいます。

ですからトウモロコシで相場を張る人にとって、
この時期のお天気、特に北半球最大の穀倉地帯である、
アメリカ中西部の天候から目を離せません。

事実この時期にトウモロコシ相場は大きく動くことが
よくあります、典型的な事例は2010年です。

当時僕は夏休みで信州にいたのですが、お客さんからの
電話で相場の異変を知りました。

確かあの夏はアメリカ中西部で高温状態が続き、
トウモロコシの相場は1ブッシュエル=350セント前後から急騰し、
年末時点で650セントまでつけた記憶があります。

逆に気候が安定し急落するのもこの時期です。

たとえば2013年は上記の逆パターンで、受粉が順調に進み
7月から8月にかけ相場が大崩れしました、7月時点で700セント前後
だった価格は急落し、8月末には500セント、そこから年末の400セントに
向けてさらに下がりました。

このようにトウモロコシ相場にとって7月から8月は激変の時期で、
上にも下にも動きやすいので要注意です。

では2014年以降のトウモロコシ相場はどうなのでしょうか。

幸い近年はトウモロコシの生育に適したお天気が続き、
アメリカ中西部で2015年、2016年は史上最高の豊作といわれ
ました。

その結果相場は低位で安定し、2014年の夏以降かれこれ3年にもわたり、
300セントから400セントの間で行ったり来たりです。

言い換えればこの300〜400セントは、
北半球の主産地の好天を前提にした相場帯といって
よいのではないでしょうか。

であれば・・

2年連続の大豊作に終止符が打たれ、
今年のトウモロコシが不作に終わればどうでしょう。

相場が豊作に慣れてしまっている分、
市場の反応は大きく、場合によっては2010年型の急騰も
あるかもしれません。

アメリカ中西部では高温・乾燥傾向がみられ、
すでに相場は370セント台を付けました、6月末には
350ドル台だったので、ホンの少し上昇傾向です。

さてさて今後はどうなるのでしょう。

お天気は所詮「神だのみ」。

今年も一転気候が安定し、3年連続の大豊作に
なるかもしれません。

ただしその場合でもこの3年のレンジの下は300セント、
ここを割ってさらに下がる可能性は低いと思います。

つまり上は700セントに対して下は300セント・・・

そして今の価格は370セントです。

 

では今回はこのへんで。

(2017年7月6日)




 




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