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ビットコインバブル考

みなさんこんにちは。

長い間生きてまいりますと、
何度となくバブルを経験するものです。

大きいところでは1980年代のバブル。
比較的近いところでは2000年ごろ起きたITバブルです。

今から振り返ると異常だったとわかるのですが、
渦中にいるとなかなかバブルに気づかないのが不思議です。

例えば1980年代のバブル時は、
株のPERが60倍を超えていました。

PER60倍などどう考えてもおかしいのですが、
証券会社は企業の一株利益に不動産の含み益を足しこんだ、
Qレシオという変な指標を考え出し、株価の妥当性を
説いたものです。

後から考えると、その不動産自体がバブル化していたという
笑い話しです。

のちのITバブルも似たようなものです。

アメリカのインターネット企業のPERは100倍を超えたりしましたが、
そんな理屈は関係ありません、買うから上がる、上がるから買う、
ただそれだけのお話しでした。

このように物事がサイクルを描きながら一方向に進むときは、
必ずと言ってよいほどバブルが生じているものです。

株の世界ではPERやPBR、
債券の世界では利回り、
不動産の世界では収益率、

このような高安感を図る指標を、私たちは長年の経験から
蓄積してきたにもかかわらず、いまだに人はバブルと無縁で
いられません。

冷静な判断が常に欲望に負けてしまうということであれば、
私たちの経験はいったい何だったのでしょう。

最近ではビットコインなど仮想通貨です。

一年で20倍になった、
1万円で買ったビットコインが100万円になった、
億り人続出・・・

などと聞きますと、過去のバブルと似た空気を
感じないわけにはゆきません。

しかも株や債券、不動産などと違ってビットコインには
高安感を図るための指標がありません。

それだけに

上がるから買う、
買うから上がる、

このサイクルがいったん生まれてしまうと、
もう誰にも止められません。

いずれいつものように外的なショックでこのサイクルは
逆流するのでしょうが、いったいそれがいつになるのかは
神のみぞ知る・・・

一つだけ明らかなのは、バブルは膨らめば膨らむほど、
破裂した時のショックが大きくなるということです。

 

では今回はこのへんで。

(2017年12月13日)




 




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