ホーム > 思いつくことなど > いや〜なコイン詐欺事件
思いつくことなど

今朝の新聞でイヤ〜な記事を見つけました。

どうやらイギリスの記念コインと称し、セミナー
などでメダルを販売していた悪徳業者がいたようです。

なんでも「もっているだけで必ず価値が上がる」んだそうで、
被害者が述べ1000人近くもいたというから驚きです。

メダルはいうに及ばず、現代の記念コインに希少価値が
出ることはまずありません。価値があるのは少なくとも
100年以上前に鋳造された、いわゆるクラシック・コインです。

ただし現代の記念コインでも、ごくまれに価値が
騰がるコインもあります。

判断の基準はただ一点、それは発行枚数の少なさです。

稀少価値のあるコインは、例えば贈呈用に関係者に
配られたコインなどで、発行枚数はせいぜい数枚から
多くても50枚以下です。

このようなコインは、例え特殊なルートであっても、
セミナーや業者の手でまとまって売られることはありえません。
ですから冒頭の業者の詐欺は、そのうたい文句を聞いた瞬間に
見破らなければならなりません。

一般に現代記念コインは、100枚も発効すれば、
もう希少性はないと考えておくべきなのです。

時々新聞広告なので、ツバル共和国やクック諸島の政府が、
例えば30,000枚限定で記念金貨を販売したりしますが、
あれなども地金の価値しかありません、仮に向こう100年
持っていたとしてもです。いうまでもありませんが、
これは発行国の外貨獲得手段にすぎません。

小国なので、きっと収入はバカにならないのでしょう、
加えて国内でそのコインを販売する、某大手コイン商の商魂が
絡み合った結果の新聞広告と言ってよいでしょう。

こういったコインの知識が少しでもあれば、
その1000人の方は騙されずにすんだはずなのですが・・

ホント気の毒なことだとおもいます。

(2015年8月27日)






totop