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思いつくことなど

僕は新聞記事のスクラップを、開業以来ずっと続けて
いるのですが、先日とうとうスクラップ・ブックが本棚に
入りきらなくなってしまいました。

そこで昔のものから順番に捨てようと思って、
なにげなくパラパラとページをめくっていたのですが、
昔の記事をみていると、面白くてついつい見入ってしまいました。

その記事の一つにこんなものをみつけました。

『輝き取り戻す金相場』 「相場を押し上げたのは現物需要の
伸びに加え、ドルやユーロ建ての資産から金にシフトした投資資金だ。
投機マネーもカネ余りの中で、原油、非鉄金属など歴史的な高騰を演じた
主要商品から金に向かっている。出遅れ感が強かった金が輝きを取り
戻し始めた・・・」

(日本経済新聞、2005年12月2日朝刊記事より抜粋)

「輝きを取り戻した金」と書かれていますが、
当時の金価格は、たったの1オンス=500ドルです。

500ドルで輝きを取り戻したというなら、
いったい今の金をどう表現したらいいのでしょうか、
一時より随分値下がりしましたが、それでも当時では
ちょっと考えられない水準です。

まったく相場の世界では、考えにくいことが
よくおこります・・・たまには昔の新聞記事を読むのも
いいものですよ。

(2013年11月21日)






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