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金融緩和のその先は・・・
みなさんこんにちは。

2008年のリーマン・ショック以降、経済の底割れを回避する
ため、世界は政策を総動員して景気対策をうってきましたね。

その結果、特に先進国では財政赤字が拡大し、
これ以上の財政出動は難しくなりました。

景気対策の両輪が、財政出動と金融緩和だとしたら、
先進国は金融緩和のみの片輪走行を、強いられることになった
わけです・・・少なくとも景気が安定軌道に乗るまでは。

この片輪走行が続き限り、世界の金融市場に過剰なマネーは
供給され続け、さまざまなモノの価格は、徐々に実体の価値
と乖離してゆくことでしょう。

その『乖離』が、さほど大きくならないうちに金融緩和を
打ち止めることができるなら、私たちは比較的息の長く、
かつ緩やかな景気回復を享受できるのではないでしょうか。

逆にこの危険な片輪走行を、米国がやめられなければ
どうなるでしょうか・・・

世界は再び2008年型のショックに見舞われることに
なるでしょう・・・当然その直前は大相場になるでしょうが。

私はぼちぼち2011年の相場について考えていますが、
来年の相場を予測するうえで、米国の片輪走行の行方は
最大のテーマだと思っています。

米国における前回の景気回復期を振り返りますと、
米FRB前議長のグリーンスパンは、ITバブル破綻から脱する
ため意識的に金融緩和を引っ張り、結果的に「2007年バブル」
を育ててしまいました。

いまのバーナンキのあたまに、このグリーンスパンの失敗は
深く刻み込まれているはずですが、果たして自らが当事者に
なった場合、適切な判断ができるでしょうか・・・

来年の相場の大きな部分は、米国FRB議長ベン・バーナンキの
判断に委ねられていると言ってよいのではないでしょうか。


そしてバーナンキの行動をどう読むかが、来年の相場の
最重要ポイントになると私は思います。



では、今回はこのへんで。

(2010年11月10日)




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