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コレクションの本質

みなさんこんにちは。

ひとはなぜモノを集めようとするのでしょうか・・・

ある人はミニカーを集め、
ある人は美術品を集め、
ある人は切手を集め・・・

大むかしから人はさまざまなモノを集めてきました、
太古の昔、それはコメや木の実など、口から摂取して命をつなぐ
ための食糧だったに違いありません。

日照りや洪水、異常な低温・・・気象の変動をしのぐため、
モノを集めるという行為は、多くの人々にとって死活を分ける
重要な作業ではなかったでしょうか。

大むかしの人たちは、このモノ集めの習性を獲得すること
によって、命をつなぐことができたのかもしれませんね。

そしてこのモノ集めは、徐々にその範囲を拡大していった
のではないでしょうか。

はじめは直接的な食料の確保が目的だったものが、
時代の経過ともに、やがて食糧を得るための道具、例えば農機具
や狩りに使う矢じりや弓などの道具類へと、その範囲を広げて
ゆくといった具合です。

このようにして収集の対象は、人が生物としての存在を維持する
ためのモノから、徐々により概念的で、より嗜好性の高いものへと
広がっていった・・・

ミニカーにしろ美術品にしろ、切手にしろ、これらは決して
なくては生きてゆけないという類のものではありません。

本来ヒトが生きてゆくためにやむを得ず獲得した、
モノを集めようとする習性が、モノを集めなくても生きてゆける
ようになった人間に引き継がれ、それが現代を生きる
私たちに嗜好として蓄積されている・・

このように言えるのではないでしょうか。

こんなことをつらつら考えますと、そもそもモノを集めよう
とする気持ちに理由などあるはずもなく、それが美術品で
あろうが、切手であろうが、はたまたミニカーであろうが、
コレクションにはそもそも碑尊の差などはなく、ただ集めたい
から集めている・・・それだけのことではないかと
私は思うわけです。

そしてより多くの人が集めたいと感じるモノが、
より高額で取引される。

コレクションの世界で儲けたければ、自分が欲しいと
感じるものではなく、より多くの、しかもより豊かな人が欲しいと
理屈抜きで思うものを探すこと・・・これに尽きるのかも
しれませんね。



豊かになったアジアの人たちが集めたいと理屈抜きに
感じるモノは何なのか。


美術品なのか、切手なのか、それともミニカーなのか・・・

そんな空想を膨らませてみるのも楽しいかもしれませんね。






では、今回はこのへんで。

(2011年5月24日)




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