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夏休み・・趣味のお話し

みなさんこんにちは。

世間はお盆休みの真っただなか、
今回はちょっと肩の力を抜いて、僕の趣味の話をさせて
頂きます。といっても少しだけ資産運用と絡んだお話しです。

切手とコイン・・・

僕が昔から集めている趣味の世界です。

日本の切手はひどいですね〜

もちろん切手そのものがひどいのではなくって、
市場としての切手がひどいという意味です。

切手自体には何の罪もありません。

日本の切手市場の全盛期は、
1970年代ではなかったでしょうか。

新しい切手の発売日には、郵便局の窓口に早朝から列ができたものです。
小中学生などが学校をさぼって列に並ぶというので、学校が早朝の
切手購入を禁止したほどでした。今では考えられない・・・

年に一回発行される切手カタログをみれば、発行のたび
切手の価格が倍々ゲームで騰がり、一時は青天井かと
思わせるような時期もあったのですよ。

あれから40年・・・

すっかりブームは去り、いまでは切手といえばオタクの
暗い趣味としか見られていないような気がします。

相場のほうも延々と右肩下がり、感覚的には
高値の半分から三分の一程度ではないでしょうか。

何にでも熱しやすく冷めやすい、
国民性のあらわれかもしれませんね。

これに対して海外ではどうでしょうか。

中国の切手が最近高騰して話題になりましたが、
世界的にみると切手のような小さな市場にお金が集まるのは
異常な事態で、特に欧州や米国では親から子に受け継がれる
資産の一部として、あるいは品のよい趣味の対象として、
安定したステータスを維持しています。

ですから日本や中国のような極端な相場のブレはなく、
比較的安定した相場が形成されているといってよいでしょう。

このあたり社会の成熟と切手相場には、
何らかの関連性があるのかもしれません。

日本もヨーロッパのような穏やかで
品のよい切手市場ができればいいですね・・・
そのうちに。

ただし近い将来日本の切手が資産としての価値を取り戻すとは
どうしても思えず、僕自身は日本切手の収集を、今後も趣味の範囲に
とどめようと思います。

一方で海外の切手は今後も買い続けるつもりです。

特にベトナムやラオス、ミャンマーなど
ASEANの切手に関しては、希少性のある古いモノを中心に、
積極的に買ってゆこうと思ってます。

趣味に目覚めた彼らは、いずれ日本や中国で起きた切手ブームを
経験するのではないでしょうか。当面そこまでは持っておこうと
思います。


さて続いてコインのお話しです。


日本のコインも切手同様1970年代にブームがあり、
そのあと長らく閑散期がありました。

この傾向にとどめをさしたのは、財務省による明治金貨の大放出で、
売り出しを始めた2005年をきっかけに、金貨の相場は大きく
崩れてしまいました。

なにしろ3万枚もの大量の退蔵金貨(注)を、一気に放出して
しまいましたので、当然かもしれません。

注)戦後GHQが接収した金貨で。サンフランシスコ講和条約に
  よって日本政府に返還されたもの

世界的にみればこの間、貴金属相場の高騰や新興国経済の
台頭などもあり、特に2000年以降のコイン相場は
上昇を続けています、これに対し日本のコイン相場は特異で、
世界に逆行してこの間も下落し続けてきたといってよいでしょう。

さすがに最近では世界的なコイン相場の上昇や、貴金属価格の上昇、
あるいは上記の放出完了による自然反転などもあり、
我が国コインの相場も上昇に転じた観があります。

市場で売買される価格だけをみれば、日本のコインもやっと
世界的、とくにヨーロッパ的な水準に近づきつつあるのでは
ないでしょうか。

ただしコインに対する収集の動機や目的、
あるいはコレクターの厚みなど、総合的にみれば
まだまだ未熟な部分が残っているように思います。

切手ほどではないにせよ、日本のコインが
世界のコレクターによる収集対象になるとは思えず、
やはり僕は日本のコインを積極的に買ってゆく気持ちには
なれません。

コイン収集でも、やはり切手と同じくASEANに
僕はひかれてしまいます。

・ベトナム(安南)
・カンボジア
・タイ
・ミャンマー(ビルマ)

これらの国の19世紀コイン(特に銀貨)は、
収集対象として面白いと思いますよ。値段は安いもので数千円から、
高いもので数十万円までといったところです。

種類は少なく選択肢は限られてはいますが、
いずれ収集人口が増えて参りますと、しかるべき
相場水準に収れんしてゆくことになるとみております。

その過程で一時的に(数年前の中国のような)投機的水準を
経験するチャンスも、収集の楽しみとしては十分アリでしょう。

もちろん一枚一枚にデザインされたアジア共通の文化や歴史など、
趣味としても十分楽しめますし・・・夜な夜な手に取りながら
一杯やるのもいいものですよ。

切手やコインといいますと、どうしてもオタクでマニアックな暗い
イメージがありますが・・これは悲しいことだと思います。

僕自身はそんなこと全く意に介さず、これからも大いに
買い続けてゆきたいと思います。


いずれ子供たちから感謝されることもあるでしょう、
「お父さんは偉い人だったね」・・・と。


では、今回はこのへんで。

(2012年8月14日)



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