| ■長く株式投資を続けるために 
 みなさんこんにちは。 一時の動揺はやや収まり、株式市場も落ち着きを取り戻しつつあるようですね。それでも世界の株価は
 8月前半の水準を随分と下回る状態にあります。
 先週も申し上げましたが、このような株価の動きに一喜一憂していては身が持ちません。あくまで長期投資と割り切って、
 5年後,10年後のイメージを持ちたいものです。
 とはいっても、そこは人間です。 日経平均が一日で1000円近くも下げれば、愉快なはずはありません。
 この間仕事の集中度が落ちた方もいたでしょうし、なかにはストレスに耐えきれず、株を投げ売りして
 しまった方もおいでではないでしょうか。
 長く株を持っていますと、必ずこのような急落局面はあるもので、私たちはその都度ストレスにさらされる
 ことになるわけです。
 では私たちがこのようなストレスから逃れたり、あるいはストレスを和らげる方法はあるのでしょうか。
 僕はあると思います。 まず第一に資産の質的な分散です。 そもそも株やコモディティといった、景気変動の影響を受けやすい金融商品を持つからハラハラするのであって、
 景気の影響を受けにくい金融商品を持てば、そのような
 ストレスは受けません。
 その代表は先週お話ししたクラシック・コインですが、他に不動産もその資格を備えているといえるでしょう。
 不動産相場は景気変動の影響を受けますが、株やコモディティのように、取引所でリアルタイムに売買されて
 いるわけではありません。
 厳密に言えば時々刻々と相場は変動しているかもしれませんが、少なくとも所有者は、その値動きに鈍感でいることはできます。
 あるいは大半のヘッジファンドも、景気変動の影響を受けません、従って質的な分散として有効な対象では
 ないかと思います。
 二つ目はご自分にとって必要最小限の金額で、株式投資を行うということだと思います。
 人それぞれ個性があるように、ライフプランも様々です、僕の事務所においでの方をみてつくづく思うのですが、
 本来必要としないリターンを求める人の、
 なんと多いことか・・・
 リターンの裏側はリスクです。 ライフプランからみて必要以上のリターンを求める行為は、いいかえれば過剰なリスクの追及です。
 長いあいだ株を持っていますと、かならず数年に一度の急落を経験するもの・・・
 過剰な額の株式投資によって、精神のバランスを崩すようなことはないか・・・最悪の場合、ライフプランを根底から
 崩す事態に陥ることはないか・・・最初に資産配分を決める時点で、
 注意深く検討する必要があるでしょう。
 三つ目は上記二つとも関係があるのですが、生活の基盤を支える(給与収入以外の)収入を他に持つということだと思います。
 例えば不動産か得られる賃料収入や、債券から得られる利息など、お給料以外の定期的収入が十分あればどうでしょうか。
 この場合株価が急落しても、その方の生活に支障をきたすことはありません。余裕をもって、株価急落に向き合えるはずです。
 人それぞれストレスに対する感受性や抵抗力に差がありますので、すべての方に上記のような考えが
 あてはまるとは思いません。
 ただ上記のような観点に留意することによって、多くの皆さんは余裕をもって株式への長期投資をおこなって
 頂けるのではないかと思います。
   では今回はこのへんで。 (2015年9月15日) 
 
 
   
 
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