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マイナス金利下の資産運用

みなさんこんにちは。

日銀に限らず先進国の金融政策によって、
現在の債券市場に大きな歪みが生じているといえるでしょう。

日本国債に対し日銀が強烈なカイを入れた結果、現在の日本国債は
本来あるべき価格から、ずいぶん高値に乖離した状態にあります。

私たち庶民もこの歪みから逃れることはできません。

一番の問題は国債の収益率の低下です。

一般に人は資産規模が大きくなればなるほど保守的な資産運用
スタイルにシフトする傾向にあります、なぜならリターンと
リスクは表裏の関係にあるからです。

一定以上の資産規模があれば、なにも無理して
必要以上のリターンを狙う必要はありません、したがって
特に富裕層にとって債券は、ポートフォリオの中心的な
地位を占めてきたといえるでしょう。

債券相場で生じた歪みは、本来私たちが得るべき
収益を奪い去るという意味で、私たちの資産形成に
不利益をもたらすだけではありません。

異例のマイナス金利の導入によって市場は戸惑い、
債券相場の価格変動は、以前より激しくなりつつあります。

これは債券中心のポートフォリオの価格変動が、
より激しくなるという意味で、投資家にとっては
リスクの上昇と、リターンの下落という二重の損失に
なります。

大局的にみれば私たち個人にとって債券は、
リスクとリターンのバランスから、買いずらい
金融商品になりつつあるのかもしれません。

機関投資家にとっても悩みは同様で、
いくつかの年金基金はすでに不動産やインフラ投資、
コインなど実物資産へのシフトを進める傾向が
見られます。

マイナス金利やマネー過多の状況で、
私たち個人もまた債券から実物資産へと、
発想の転換が求められているのかもしれません。

 

では今回はこのへんで。

(2016年3月31日)




 




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