ホーム > T's資産運用コラム > コイン後進国の日本
コイン後進国の日本

みなさんこんにちは。

コイン収集を始めてずいぶん長くなりますが、
日本のコイン市場は未熟だなとつくづく思います。

たとえば新興の俄かコイン商の店頭で、
イギリス1999年発行、「ダイアナ妃追悼」5ポンド金貨が
150万円ほどで売られていたりしますが、これなどは明らかに
煽り過ぎといってよいでしょう。

発行枚数7500枚もある現代コインなら、せいぜい地金価格の2倍
あたりが限界で、40万円前後が妥当な価格ではないでしょうか。

オーストリアのフランツ・ヨーゼフ皇帝の100コロナ金貨、
「雲上の女神」の値上がりも異常で、僅か数年前までは30万円も
出せば買えたものです。

一部のコイン商が煽った結果、このコインはすでに100万円を超えて
しまいました、海外のコイン商たちもビックリで、「いったい日本で
何が起きたんだ」などとよく言われます。

このようにホンの一握りの銘柄が突出して人気化するのは、
投資家層が薄い証拠です、そういえばバブルのころ実態の
希薄な小型株に買いが集まり、驚くほどの高値を付けた
ことを思い出します。

投資家層が薄かったり、
悪意を持った業者に煽られたり・・・

なんと今のコイン市場と共通点が多いことでしょうか、
一言でいえば市場の未熟さの現れといってよいでしょう。

そしてバブルの行先はいつも同じです、遠からぬ将来、
実体のない高騰銘柄はそのあるべき相場帯に戻ることでしょう。

だからと言って決してコインへの投資が危ないということではありません。

ちゃんと相場というものを知り、一旗組に煽られることなく
利口な投資をしていれば、コイン投資本来の恩恵を受ける
ことができるでしょう。

逆に市場の後進性を利用して収益を得ることも可能で、
出遅れ感の強い銘柄群への投資です。

神聖ローマ帝国のダカットや大型のターレル、
アメリカの初期1ドル銀貨、
タイやアンナン(ベトナム)の大型金貨や銀貨、
相対的な割安感がでてきた中国の希少コイン、
そして人類共通の財産ともいえる古代ギリシャ文明圏のコイン達・・

一部の銘柄に人気が集中するという我が国コイン市場の
特徴を考えれば、むしろ圏外に放置された割安コインのほうが
圧倒的に多いわけです。

投資の世界でバブルに乗るとろくなことがありませんが、
コインの世界でも同様です、バブルの圏外に置かれた銘柄に
むしろ大きなチャンスがあるといってよいでしょう。

 

では今回はこのへんで。

(2017年5月10日)




 




このコラムが一週間早くお手元に届きます
当社代表の田中が週に一回お届けする無料メルマガ「一緒に歩もう! 小富豪への道」
は下記からご登録いただけます。

「T's資産運用コラム」と同じ内容を一週間早くご覧いただけます、是非ご登録ください。

【購読登録】 メールアドレスご入力ください :
『まぐまぐ!』から発行していますので、ご安心ください。
totop