ホーム > T's資産運用コラム > インデックス運用 VS 個別銘柄運用
インデックス運用 VS 個別銘柄運用

みなさんこんにちは。

こんなことを言うと、
多くのファイナンシャルプランナーさんから叱られるかもしれませんが、
僕はインデックスファンドの押し付けに疑問を感じています。

インデックスファンドというのは、
たとえば日経225やS&P500といったように、
各市場の平均点(インデックス)連動型の投信のことです。

各国の株式市場にはインデックスがあり、
インデックス構成銘柄や銘柄ごとのウエイトが開示されています。

ですからインデックス連動のファンドは運用コストを低減でき、
私たちは低コストでおカネを増やすことだできるのです。

インデックスファンドへの投資を突き詰めてゆけば、
「私は平均点で充分だ、その代わりコストは極限まで抑えたい」
という発想に行き着きます。

平均点で十分なら自分自身で会社を研究したり、
世界経済の行くえについて考えたりする必要はありません。

ハナから予測を放棄しているので運用の責任を自らに問う必要もありません、
ただただ結果を受け入れるのみです。

つまりインデックス運用を凝縮すれば、
「予測の放棄と結果の受け入れ」ということになるでしょう。

もちろん僕はそれが悪いと言うつもりはありません。

たとえば個別の企業業績を分析してみたり、
その企業の将来を予測したり、
さらには今後の世界経済や社会がどのような方向に向かって進むのか、
あれこれ想像してみたり。

こんな予想は苦手だし、
本業があるのでそんな時間もない・・・

大勢の方はそのような考え、
インデックス運用で手を打っているに違いありません。

なにしろインデックス運用でも、
先進国株の長期的なリターンは6%もあります。

手間をかけないで6%も取れれば十分だとお考えの方のほうが、
むしろ正常なのかもしれません。

しかもインデックス運用の対極にある個別銘柄運用では、
持ち株が紙切れになってしまう可能性すらあります。

ですから「私は株にそこまで求めない、
考えない代わりに平均点で十分だ」

このような考え方に僕はなんら違和感を持ちません。

ただし個別銘柄投資には、
インデックス運用では得られない魅力があります。

たとえば自分の読みが当たった場合の儲けの大きさと満足感です。

そうしょっちゅうあることではありませんが、
とくに小型株の場合、
投資額が10倍以上になることだってあります。

たとえ5銘柄程度に分散していても、
そのうち一銘柄が数倍になれば、
それで十分な利益をえることもできます。

万一5銘柄のうち1銘柄が破綻しても、
全体としてはOKというシナリオを描くこともできます。

個別銘柄投資の利点は他にもあります。

一つ目は究極のローコスト運用であるという点です。

近年ローコストのインデックスファンドが増えてきましたが、
それでも初期手数料ゼロで、かつ信託報酬ゼロというわけには
なかなかゆきません。

これに対し個別銘柄投資はどうでしょう。

証券会社に支払う株の購入手数料はホンのわずかかかりますが、
運用すりる資産総額の中では無視できる金額です。

二つ目は自分自身の知識やスキルの向上で、
僕はこれが大きいと思います。

個別銘柄投資を長くやっていますと、
何度も痛い目に遭いますし逆に大儲けすることもあります。

人は学問を通して知識を増やすこともできますが、
自分の損得勘定を通して身に着く知恵や知識は、
学問には代えがたいものがあります。

さらに単に株で損した儲けたという、
狭くて浅い体験にとどまりません

これは僕自身の経験から申し上げますが、
個別株投資を通して身に着いた経験やスキルは他のあらゆる投資・・・
たとえば債券や保険など紙の資産だけではなく、
不動産やコインなど実物資産投資における相場観の形成にも役立ちました。

このようなことから僕は、
個別銘柄投資は投資の原点だと思います。

今回のメルマガでは株のインデックス運用と
その対極にある個別銘柄投資について考えてみました。

どっちが良くてどっちが悪いというつもりはありません。

ひとそれぞれ個性も違えば株への期待値、
位置づけも異なります。

ですからどちらの方向に進まれるかは皆さん次第です。

それぞれに長所と短所があること、
そして私たちはどちらの方向に進んでもいいんだということを、
知って頂きたく今回のメルマガは書きました。

 

では今回はこのへんで。

(2020年5月21日)




このコラムが一週間早くお手元に届きます
当社代表の田中が週に一回お届けする無料メルマガ「一緒に歩もう! 小富豪への道」
は下記からご登録いただけます。

「T's資産運用コラム」と同じ内容を一週間早くご覧いただけます、是非ご登録ください。

【購読登録】 メールアドレスご入力ください :
『まぐまぐ!』から発行していますので、ご安心ください。
totop