あらゆる金融商品には固有のリスクがある

みなさんこんにちは。

「世の中の、
あるあらゆる金融商品には固有のリスクがある。」

僕はまずこの認識からスタートすべきだと思います。

株の個別銘柄を持っていると、
その会社がつぶれてしまうのではないかと不安になります。

株式投信を持っていると、
世界経済の行方が気になります。

社債をもっていると、
発行している会社が破綻するのが心配です。

日本の国債やアメリカ国債を持っていると、
日本やアメリカが万一破綻すればどうなるのかと不安になってしまいます。

株や債券などペーパーアセット(=証券化商品)は危険だと考えて、
実物資産に投資すればどうでしょう。

はたしてリスクから逃れられるのでしょうか。

イエ、そんなことはありません。

たとえば実物資産の代表選手である不動産はどうでしょう。

たしかに私たちが不動産に投資する場合、
株や債券のように発行体の破綻を気にする必要はありません。

なぜなら私たちと不動産は直接結びついており、
その間に誰もいないからです。

確かにその点では安全ではありますが、
たとえば地震や津波、液状化現象や火災など、
避けようがない自然現象や事故によって、
価値が棄損する懸念があります。

不動産は怖いと考え金(Gold)を買えばどうでしょう。

金は安全に保管するための場所がいりますし、
リアルタイムで相場が見えるだけに、
それなりのハラハラ感もあります。

つまり私たちはどんな金融商品を持とうが、
それらが持つ「固有のリスク」から逃れることはできないということです

しかも厄介なことに、
皆さんの資産規模が大きくなればなるほど、
万一の損害は大きくなるという問題もあります。

ではどのようにすれば、
私たちは不安から解放されるのでしょうか。

その答えが「卵を一つのカゴに盛らない」という考え方で、
つくづく昔の人はうまく言ったものだと思います。

異なる性格を持つ資産を分けて持つことによって、
万一そのうちの一つが壊滅的な被害を受けても、
致命傷に至らずに済みます。

例えば世界的な経済ショックによって、
株価が半分になったとしましょうか。

例を挙げるとリーマン・ショックのイメージです。

当時、株だけでなく先進国の国債ですら一時的に売られましたが、
金(Gold)はホンの一時下げたもののすぐ反転上昇しています。

アンティークコインの世界は無風状態にあったばかりか、
逆に中国コインなどはリーマン・ショックからほどなく、
上昇基調を強めました。

2020年のコロナ・ショックも同様で、
世界の株価が大きく下げるなか金の価格は堅調に推移しましたし、
アンテークコインも同様でした。

このように振り返ると、
分散投資、しかも「できるだけ性格の違った金融商品の組み合わせ」の
大切さがよくわかります。

「卵を一つのカゴに盛らない」

いい古された言葉ではありますが、
僕はいまだにこれ以外に、
資産を長期的に守る方法を知りません。

 

では今回はこのへんで。

(2025年3月19日)




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