■トランプ関税にどう対処すべきか
みなさんこんにちは。
日本時間の今朝がた、
アメリカのトランプ大統領は相互関税について発表しました。
なかみは皆さんご存じだと思いますので、
ここで詳しく説明はしませんが、
日本や世界にとって想定以上に厳しいものでした。
マスコミやアナリストなどは、
いま今後の世界や日本に与える影響について、
さまざまな分析を行っているようです。
でもこの問題は一筋縄ではいかないと僕は思います。
関税をかけれらた側は報復的に関税をかけ返すのか、
結果として起きるアメリカ経済の落ち込みを、
トランプさんはどの程度まで我慢できるのか・・・
人間の心理の奥底を知るのは容易ではなく、
この点を正確に読むのは難しいと思います。
しかも、
世界経済は複雑に入り組んでいて、
物流(=サプライチェーン)を解きほぐすのは至難です。
さらに、
アメリカの対日関税が24%に上がったとして、
それがどんな時間軸で日本経済に影響を与えるのか。
どのような業種でどの程度の悪影響が出てくるのか。
これほど多くの品目に高い関税をかけられた経験がないだけに、
その影響もまた想定不能だと思います。
それだけに、
いまおきている株価の反応は当然だと思います。
日本株はいったいどこまで下がるのか・・・、
その点はすでに理屈を超え、
すでに「恐怖心と欲」の領域に入っていると思います。
ただし、
それは目先のお話です。
アメリカの相互関税によって影響が出たとしても、
EUやカナダがどんな報復関税をかけたとしても、
いずれ世界経済は、
それらを前提にした新しい生態系を築くでしょう。
そしてそのなかで生きる個別の会社は、
そのなかで生きる術(すべ)を見つけるはずです。
よく考えてみると、
そもそも、あちこちの国がどんな関税を掛けようとも、
その国の中で生きているのは私たち一人ひとり、
生身の人間です。
そしてその一人ひとりの人間の生活水準が落ちないならば、
その集合体である経済の規模も同様のはずです。
国による損得や、
会社によって有利不利があるでしょうが、
私たちは一つの国に資金を集めているわけではありませんし、
一つの会社だけに投資しているわけでもありません。
今回のトランプ関税の影響の見極めが進めば、
いずれ株価は本来の居場所に向かって動き始めるでしょう。
あともう一つ大切なのは資産の質的な分散です。
長い間株式投資をしていると、
何年かに一度必ずこんな出来事に見舞われます。
それを恐れていては株式投資はできません。
そんなとき冷静でいられるか否かは、
日頃おカネを適正に分散しているかどうかにかかっています。
逆にそれがしっかりとできていれば、
株の投げ売りをしなくてすみますし、
苦難を乗り越えて株式投資を続けることもできます。
御参考までに、
いま金(Gold)の価格は史上最高値圏にありますし、
アンテークコイン相場も同様です。
では今回はこのへんで。
(2025年4月3日)
■このコラムが一週間早くお手元に届きます
当社代表の田中が週に一回お届けする無料メルマガ「一緒に歩もう! 小富豪への道」
は下記からご登録いただけます。
「T's資産運用コラム」と同じ内容を一週間早くご覧いただけます、是非ご登録ください。
『まぐまぐ!』から発行していますので、ご安心ください。
|