■トランプ時代の株式投資
みなさんこんにちは。
僕はながいこと株式投資をやっていますが、
こんな理不尽さを感じたのは初めてです。
過去を振り返れば何度も株価の急落がありました。
ブラックマンデーや日本のバブル崩壊にアメリカのITバブル崩壊、
リーマン・ショックやコロナショック。
それぞれ苦しい思いをしましたが、
どれをとってもこんな理不尽さは感じませんでした。
たとえばリーマン・ショックです、
ながいことかけて溜まった市場の矛盾が表面化し、
株価は数か月で半分近くまで下げた記憶がありますが、
それは市場の参加者すべてが責任を負うべきショックでした。
もちろんアメリカの大手金融機関の責任は大きかったのですが、
それを鵜呑みにした私たちの責任も問われるべきだったと思います。
日本のバブル崩壊も同様です。
たしかに不動産会社や証券会社に金融機関、
業界こぞってバブルをあおった責任は大きいと思いますが、
それに乗っかった私たちにも責任がありました。
コロナに至っては突然やってきた不意打ちです、
たしかに中国起因説は説得力がありますが、
それも含め人間が向き合うべき宿命だったのかもしれません。
そのような視点で今回のトランプ関税ショックをみると、
どう考えても異質です。
トランプさんというたった一人の人間の頭で創作された、
「アメリカは長いあいだ外国から搾取されてきた」という妄想、
「アメリカを再び豊かにする」と繰り返しますが、
そのアメリカの一人当たりGDPをみると十分に豊かです。
外国から搾取されたせいで、
「アメリカの中間層以下の労働者の収入は、
1970年代とほとんど変わっていない」とも言いますが、
それは一部の超リッチな人に富が集中しているからで、
いわばアメリカの内政の失敗です。
つまり自分で作りだした妄想によって、
ほかの国を攻撃しているにすぎません。
トランプさんは「最初に高めの球を投げておき、
その後の交渉を有利にすすめる」つもりなのでしょうが、
そんなレベルの低い作戦のせいで私たちが被害を受けるなら、
どう考えても理不尽です。
そのうち市場の反撃を受けると思いますが、
それはさておいて私たちは自衛するしかありません。
まず、聞き飽きたといわれるかも知れませんが資産の質的分散です、
先々週も申し上げましたが、この分散によって心理的な余裕が生まれ、
株の投げ売りを防ぐことができます。
もうひとつは市場の下げたところで買い出動できるよう、
一定の現金を証券口座においておくという考えです。
「底値だと思って出動したらそこからまた下げた」
となりかねませんが、
「ビルの5階から飛び降りるとタダではすまないが、
ビルの2階からなら軽傷で済む」
こんな考え方もあります。
これから4年近く・・・、先が思いやられますが、
トランプ時代にあった投資もあるはずです。
では今回はこのへんで。
(2025年4月18日)
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