たとえ日本が円安を選択しても

みなさんこんにちは。

前回僕はこのメルマガでこんなお話をしました。

今進みつつある円安とインフレは、
日本人みずからの選択によって、
起こるべくして起きている。

もし日本人がこの点に気が付かないならば・・・、
気が付いても痛みを先送りしてなにも手を打たなければ、
これからもっと円安は進むと思いますし、
その結果、日本は衰退し続けると思います。

衰退とはいったいどういうことなのでしょうか。

たとえば円安でアジアを中心とした外国旅行者が大挙してやってきて、
「日本は安い」と日本のブランド品から日用品まで爆買いする。

外国人が北海道や沖縄、信州などのリゾート案件を買いあさる、
東京都心の不動産を買い集める。

公共サービスの削減で町は汚れ、
道路や水道管など老朽化して事故が多発する。

社会保障が抑制され、
深刻な病を抱えた人が十分な医療を受けられなくなる、
年金の削減はハードルが高いが、
物価対比でみた年金額(実質受給額)は下がらざるをえない。

衰退とはそういうことだと僕は思います。

はたして日本人はそんな将来を想定しているのでしょうか。

想定している、していないに関わらず、
日本人自らがその衰退を選択しのですから、
私たちはその結果を受け入れるしかありません。

でも皆さんが「私はそんな衰退に巻きこまれたくない」と
考えるなら、方法はあります。

とにかく資産を円だけで持たないことです、
幸い世界の金融市場は一体化しています。

株にせよ、
債券にせよ、
通貨にせよ、

手間さえ惜しまなければ、
私たちは簡単に外貨資産におカネを分散することができます。

ちなみに日本株は円建てで値がつきますが、
多くの日本企業は海外でおカネを稼いでおり、
その点では外貨建て資産としての側面もあります。

円安で輸出株が買われるのはそのような意味合いもあります。

現物資産の組み込みも有効です。

貴金属、たとえば金や銀、プラチナなどは現物で持つこともできますし、
ETF経由で投資することも簡単にできます。

貴金属以外の現物資産、
たとえばアンティークコインは、金や銀とは違った値動きをしますし、
比較的簡単に組み入れることができます。

これらはいずれも無国籍通貨の側面があり、
為替の変動に影響されない絶対的な価値があります。

日本に住む限り一定の円資産は必要ですが、
このような外貨建て資産への分散によって、
地盤沈下に巻き込まれずにすみます。

日本人はむかしからよく言いました、

「足るを知る」

人間の欲望には限りがありません、
いたずらに豊かさを求めても、
それは本当の幸せにはつながらないと思います。

このような考えで意識的に「足るを知る」の境地を目指すなら、
それはそれで素晴らしことだと僕は思います。

でも意図せずに、
あるいは自らの怠惰によって「足りない状態」に陥るならば、
それは残念でしかありません。

逆にこんな言葉もあります。

「恒産なくして恒心なし」

一定の資産や収入がなければ、
人の心は荒れてやがてすさむ・・・。

そんな意味です。

 

では今回はこのへんで。

(2025年7月10日)




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