米中の対立で輝く金

みなさんこんにちは。

昨日の報道をみて僕はすごく嫌な感じがしました、
中国・ロシア・北朝鮮の元首がそろって軍事パレード観閲で、
なんでもこれは1959年以来のことらしいです。

主催した中国の野心は明らかで、
この3国に加えグローバルサウスを束ね、
アメリカを中心にした自由主義体制を崩そうとしているのでしょう。

世界が戦前のように不安定化するのは怖いですし、
そこに至らなくても米中対立の先鋭化は避けられそうにありません。

私たちの資産運用という観点で見ても、
世界の不安定化への備えが必要だと思います。

それぞれの資産を個別に見れば、
まず株はまだら模様だと思います。

軍備の拡大によって伸びる産業、
たとえば軍需産業と呼ばれる業種は伸びると思いますし、
兵器の高度化に不可欠な半導体産業もいいと思います、
世界の経済活動は全般的に活発になると予想され、
幅広い製造業に恩恵が及ぶでしょう。

内需系や旅行・観光、インバウンドなどは悪影響を受けるでしょうが、
株式市場全般で見ればややプラスのほうが大きいと思います。

どこまで対立が先鋭化するかにかかっているとは思いますが・・・。

債券はよくないと思います。

軍事費の支出は財政の圧迫要因で、
主要国の国債は増発の方向だと思います、
その場合、債券の利回りは上昇し価格は下がるでしょう。

現金の保有は不利だと思います。

主要国が財政を拡大し、国債を増刷するなら金利が上がり、
インフレを誘発するでしょう、預貯金の金利も上がりますが、
預金金利の上昇がインフレ率を上回るとは思えません。

現物資産はあがるでしょう。

すでに金や銀、プラチナなど資産性のある現物資産は値を上げていますが、
これは足元で起きている「中長期的に見たアメリカの国力低下と、その結果おきるドル離れ」
を反映していると思います。

であれば今後この傾向が弱まるとは思えません。

トランプさんという異形の大統領の影響もありますが、
冒頭の3者連合の図をみれば、向こう数年から場合によっては十数年にわたり、
アメリカの劣勢が続くと思わずにはいられません。

金や銀、プラチナはいったいどこまで上がるのか、
その点に関して僕はこのメルマガで書いた記憶がありますが、
目先しばらくは天井感はみえてこないと思います。

『弊社コラム「金はどこまで上がるのか」』
     ↓
https://www.antique-coin.jp/economic/92.html

ほかの現物資産、
たとえばアンティークコインも同様です。

一時、中国コインは急騰後の下げがありましたが、
足元では落ち着いた値動きです。過去のコイン相場をみても分かりますが、
相場が上がるとき大概は「階段状」です。

上昇を煽るわけではありませんが、
一応はおさえておきたい領域です。

インドやほかのアジア、ブラジルを中心としたサウスのコインなども、
ドルを避けたい富裕層マネーの受け皿になると思います。

以上めぼしい資産をみてきましたが、
これから先の世界は不確定要因に満ちています。

そんないま求められているのは質的分散だと思います。

 

では今回はこのへんで。

(2025年9月3日)




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