■日本と一緒に沈まない唯一の方法
みなさんこんにちは。
言い古された言葉ではありますが、
日本はこの30年、停滞期が続きました。
あまりに長く停滞したため、
この間、多くの国に「豊かさ」という点で抜かれてしまいました。
僕は必ずしも金銭的な豊かさが幸せだとは思いませんが、
かといってこの間、
私たちが金銭的な豊かさに代わる幸せを見つけたようにも思いません。
ではなぜこんなに長い間、日本経済は停滞し続けたのでしょう。
ものごとにはいろんな側面があり、
一言ですべてを説明することはできないと思いますが、
その一因は成長性の高い新興企業が育たなかったことにある思います。
戦後の日本ではキラ星のように新興企業が育ちました、
松下、ソニー、トヨタ、シャープ、富士通、三洋、そのあとは京セラ、さらにはニデック・・・、
かつての新興企業は大きな利益をあげ、従業員への配分や納税も増やし続けました。
つまり彼らは、日本にあるおカネと人的な資本を有効活用し、
豊かな日本を作ってきたという側面があったのだと思います。
ひるがえって現在はどうでしょう。
確かに銀行や商社、
メーカーやサービス業などでピカピカの優良企業はたくさんありますが、
たいがいはすでに成長しきった大企業です。
彼らは研究開発や人的投資も十分に行っていますが、
新しく市場を作り革新的な技術を生むということは稀です、
研究開発や労働分配といってもすでに行われていることの延長にすぎません。
まあこのような革新性の欠如が、
日本停滞の一因になっているのだと思います。
一方でアメリカはどうでしょう。
たとえば2000年以降だけを見ても、
いくつもの新興企業が生まれ、
それぞれに新しい市場を作り出しました。
マイクロソフト、グーグル、アップル、メタ、エヌビディア、テスラ・・・、
多くの新興企業はゼロから市場を作り出し、
それぞれがメイッパイの力で研究開発や設備投資、人的投資を続けました、
その革新の集合体がアメリカの富裕化をもたらしたといえるでしょう、
もちろん納税という点でも。
これからの日本はどうなのでしょう。
日本もかつてそうだったように、
新興企業が生まれ、育って欲しいと思いますが、
一朝一夕というわけにはいかないでしょう。
やせた畑においしい作物が育たないように、
有望な新興企業を育てるためには、
まず土壌の改良から始めなければなりません。
少なくとも僕が生きている間に、
次のソニーやトヨタが生まれるような予感はありません。
では私たちはこのまま低成長時代を生き続け、
相対的な貧困に甘んじ続けなければならないのでしょうか。
僕はそうは思いません。
私たちは世界のあらゆる有望な新興企業の株を買うことができるからです、
なにもその会社の従業員になったりその国に住んだりする必要はありません。
その会社の上げる利益がすべて株主の所有に帰すならば、
株式投資を通して、
その成長性を私たちの資産に取り込むことができるのです。
このように順序だてて考えると、私たちは次の30年、
長期停滞から免れる唯一の方法が株式投資にあることがわかります。
では今回はこのへんで。
(2025年9月10日)
■このコラムが一週間早くお手元に届きます
当社代表の田中が週に一回お届けする無料メルマガ「一緒に歩もう! 小富豪への道」
は下記からご登録いただけます。
「T's資産運用コラム」と同じ内容を一週間早くご覧いただけます、是非ご登録ください。
『まぐまぐ!』から発行していますので、ご安心ください。
|