もっと広がる日本の資産格差

みなさんこんにちは。

もう50年ほども前でしたでしょうか、
日本は「一億総中流社会」などと言われたものです。

それが今では格差社会などと言われるようになってしまいました。

主要国のなかで日本は格差が小さいほうではありますが、
この50年の間にじわじわと進んでいるのは間違いありません。

現在の日本の世帯別純資産をみると、

・上位10%が全世帯の60%の資産を保有

ですから、これは結構な格差です。

上位10%が60%の資産を持つならば、
残り90%が保有する資産は40%にすぎません。

ピンこないので以下のような具体例で考えてみましょう。

例)家計が持つ資産の総額が2000兆円、
日本の総人口が1億人 とする

この場合
上位10%の富裕層が持つ資産は、一人当たり1.2億円です。

・(2000兆円×60%)÷1000万人=1.2億円

一方で残り90%の人がそれ以外の資産(上記では800兆円)を持つとすれば
どうでしょう。

この場合、それ以外の90%に人が持つ資産の平均額は

(2000兆円×40%)÷9000万人≒900万円

このように上位10%が保有する資産の平均値:1.2億円
それ以外(90%)が保有する資産の平均値:900万円

となり、その比率はだいたい13対1です。

実際にこの50年をみても、
日本の「資産ジニ係数(注)」は拡大していますので、
おそらく上記の値(13対1)もこの50年で随分と拡大していると思います。

注)保有資産の差を計る指標で0から1の値をとります、全員の資産が同額ならジニ係数は0、1人が全部を持つなら1です。資産ジニ係数は1970年代が0.5あたりでしたが、現在は0.6あたりまで上がっています。

では今後この「格差拡大問題は」どうなるのでしょう。

結論から言えば資産格差はもっと広がっていくと思います。

理由の一つ目は株式投資の浸透です。

株式投資には複利効果がありますが、
これは元手が大きいほど収益額(注)の差は広がるということを意味しています。

注)「収益率」は同じですが、元手が大きいほど「収益額」の差は広がります。

たとえば

・元手が100万円のAさん
・元手が1000万円のBさん

の2人がいて、
いずれも年率6%で30年間運用すればどうでしょう。

この場合、30年後の資産額は

・Aさん⇒574万円
・Bさん⇒5740万円

です、このように率は5.74倍で同じですが、元手が大きい分、
資産額の差は

・現在:90万円
・30年後:5166万円

と開きますし、
これがそのまま資産額の差になって格差は拡大します。

おそらくこれと同じようなことが実際に起きるでしょう。

僕がこれから「もっと格差が広がる」と考える理由の二つ目は、
資産の再投資効果です。

別な表現をすれば本人や子供に対する良質な教育の提供です。

できるだけ平等に勉強の機会が持てることは大切ですが、
教育にはおカネがかかり、残念ながら実際にはそのようになっていません。

富裕層ほど教育への支出を増やすという現実を踏まえると、
おカネ持ちはよりおカネを増やすでしょう。

上記2点を踏まえると、
日本はもっと資産格差が広がっていくと考えるのが自然です。

決して好ましいことではありませんが、
この現実を出発点として投資というものに取り組む必要があると僕は思います。

 

では今回はこのへんで。

(2026年3月19日)




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