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危機を乗り越えて
皆さん、こんにちは。

私達は過去幾度となくこのような危機を経験し、
その都度乗り越え、そしていまの繁栄を築いてきました。

もちろんそれは簡単なことではなく、絶望で身動きがとれなく
なることもあったに違いありません。

それでも私達は、その都度金融危機を乗り越えてきました、
その時々の最高の叡智を結集しながら。

私たちが高度に発展していると考えている現在の金融シムテム・・・

よくよく考えてみれば、私たちが金融システムと呼べるものを
構築し始めたのは、せいぜい遡ってもここ200年ほど前のこと、
考えようによっては、真に使い勝手の良い金融システム
とはどういうものなのか、私達はいまだに手探りで模索しているに
過ぎないのかもしれません。

人間はそもそもモノを作り、それを消費することでしか生きてゆけません。

いくらマネーをたくさん持ってみたところで、それはあくまで
デジタルの1と0の集まりに過ぎず、デジタルのデータを
いくらたくさん集めてみたところで、人間はただの一日たりとも
生きてゆくことなどできない・・・

今回のことは、私達にそのことを気づかせるきっかけになる
のではないでしょうか。

時計の振り子は極端から極端のあいだで常に振れていますが、
今回のことを経験した私達は、地道なモノづくりの大切さに
気づき、世界の経済の主役は再び金融からモノづくりに取って代わる
のかもしれませんね。

ただこれで金融の持つ役割が小さくなるかといえば、私は決して
そうではないと思います。

いくらモノを潤沢に生産できたとしても、それが世界中に効率よく
ゆきわたらなければ、世界の富の総量は増えたとは言えず、富の
分配システムの欠陥は決して世界を幸福にはしないでしょう。

富を効率よく世界に分配するシステム・・・いいかえればそれが
金融システムであり、そういう意味で金融システムはモノづくりと
並んで世界の幸福を支える両輪というべきなのかもしれません。

ただ残念ながら人間には欲望があります。

欲望は一方で金融システムを賭博場に変え、一方でモノづくり
を環境破壊の凶器に変えてしまう・・・

おそらく人間に欲望がある限り、この構図は繰り返すでしょうが、
それでも私達はそれを乗り越えて生きてゆくしかないのでしょう。

いつしか人間が欲望を制御できるようになり、真に『使い勝手の良い
金融システム』を完成させるまで・・・

では、今回はこのへんで。
(2008年9月30日)




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