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2023年型ポートフォリオを考える

みなさんこんにちは。

少し遅くなりましたが、
皆さん今年もよろしくお願いいたします!

さて今回は恒例になりました今年の相場予測です。

たぶん今回も長くなると思います、
お時間ある人はお付き合いください。

なお章立ては以下のようになっています。

1. 2023年の世界経済

2. 今年の相場の予想(株、債券、国際商品、為替、現物資産)

3. 推奨ポートフォリオ

お時間がない方は1を飛ばしてください、
2からお読み頂いてもわかるようにしておきますね。

 

1. 2023年の世界経済

□概況

今年の世界経済は、一口に言ってしまうと
あまりいい方向には向かわないと思います、
特に年の前半に景気減速傾向が強く出る心配があります。

アメリカは昨年4回行った3倍速利上げの影響がでて、
場合によっては短い景気後退に入るかもしれません。

あとヨーロッパも気になります。

プーチンの戦争でエネルギー価格が上昇し、
一部の国でアメリカを上回る高インフレ状態になりました。

ECBは政策金利を2.5%まで上げてきましたが、
インフレの出口はまだ見えません、
来年も0.25%-0.5%程度の利上げを数度行いそうです。

イギリスやスイスの中銀は利上げのペースを緩めそうですが、
世界的に見れば昨年一年進めてきた急ピッチの利上げの影響が強く出て、
世界的に景気減速感が強まる一年になると思います。

一方で企業業績はどうでしょう。

日本やアメリカの企業業績は、
今年わずかに増益になると予想されていますが、
上記のように日米欧で景気後退感が高まればどうでしょう。

もちろんその場合、企業業績にとっても逆風で、
世界的に見れば減益に陥る地域もでてくるでしょう。

一方で中国要因は、隠れたプラス材料になるかもしれません。

ゼロコロナ政策によって、昨年の中国経済は世界の足を引っ張り続けましたが、
そのゼロコロナからコロッと転換し、もうおしまいだそうです。

IMFは来年の中国経済の成長予想を+4.4%としていますが、
これはゼロコロナ政策が当面続くという前提でたてたものです。

ゼロコロナ停止で感染爆が起き、一時的に景気を冷やすでしょうが、
それも時間とともに終息に向かうはずです。

その結果、中国経済の回復は加速し、
今年は世界経済に対して良い影響があると思います。

以上はメインのシナリオですが、
リスクシナリオもあります。

一つ目は「プーチンの戦争」の行方です、
万一核兵器を使うようなことがあれば、
このメインシナリオは全面的な見直しが必要です。

二つ目は中国発の新しい変異株の爆発です、
「弱毒化の法則」にしたがえば考えにくいシナリオではありますが、
隠ぺいが「習い性」になっている同国の場合、
ありえないとは言い切れません。

以上2つのリスクは気になりますが、
これらは通常では起きにくいこと、つまりは「テールリスク」です、
ありえないシナリオではありませんが、「実物資産」のウエイトをやや高めることにより、
このテールリスクにも一定の対処はできると思います。

 

2. 今年の相場の予想(株、債券、国際商品、現物資産)

では相場のほうはどう動くのでしょう、
うえのメインシナリオにそって考えてみたいと思います。

□株

まず日本株からです。

日本はアメリカやヨーロッパと違いそもそも利上げモードに入っていません(注)、
足元のインフレ率は4%に近づいており、すでに日銀の目標値である2%を上回っていますが、
日銀は一時的な要因によるものだとみています。

確かに足元では1ドル=132円程度まで円が戻していますし、
世界的にもインフレ鈍化傾向にあります。

春には日銀総裁が交代する見通しですが、総裁が変わっても、
この考えは変わりそうにありません。

このようなことから、
今年いっぱいは、「政策金利」の引き上げはないでしょう。

注)日銀は前回の会合で「実質利上げ」を行いましたが、
  それは長期金利(10年債利回り)の変動幅の拡大です、
  黒田さんが日銀総裁に就任するまでは、中央銀行がいじるのは政策金利(短期金利)に
  限定されてきましたが、日銀は世界で初めて長期金利の操作に踏み込みました、
  これをイールドカーブ・コントロール(=YCC)と呼びます。
  YCCは黒田さんの「異次元緩和」によって編み出された手法で、
  その効果と副作用についてはいまだにさまざまな意見があります。

一方で市場に歪みをもたらしたとされるYCCのほうはどうでしょう。

日銀の新総裁が誰になるかわかりませんが、
おそらく誰になってもYCCはフェードアウトの方向だと思います。

したがって政策金利はゼロ近辺で推移する一方、
長期金利は経済の実態にあわせて徐々に上昇とみております。

つまりアメリカやヨーロッパと違い、日本では今年も政策金利=ゼロ、
すなわちゼロ金利政策が続くということです。

さらに冒頭のようにゼロコロナの転換によって、今年は中国経済の成長性が少し高まるはずです、
同国経済への依存度が高い日本にとっては追い風になるでしょう。

しかも株価は1年ほど先を見て動きます、つまり、今年の日本株は2023年3月期ではなく、
2024年3月期の業績を予想しながら動くことになります。

下でお話しするように、世界的なインフレは徐々に終息方向で、
アメリカはじめ主要国の利上げは年前半で打ち止めになると思います、
そして来年の今頃は利下げの観測が市場で高まっているかもしれません。

このようなことから、
景気が停滞するなかで日本株はしり上がりに良くなっていくと思います。

なお現在の日経平均採用銘柄の予想平均EPSは2160円近辺にあります、
今年の企業業績に変化がなければ、2024年3月期予想ベースでも2160円のままです。

現在のPERは12倍強ですが、
もし年の終盤あたりアメリカの利下げ観測が高まると、どうでしょう。

この場合、日本株の先高観が台頭し、
日本株のPERも14-15倍ほどまで高まる可能性があると思います。

もしPERが14倍なら、日経平均は30,200円程度になります。

続いてアメリカ株です。

アメリカ株にとって今年最大の注目点は、
FRBの利上げペースとその幅だと思います。

FRBは昨年7回、
率にして4.25%と急ピッチの利上げを続けてきました。

すでに利上げの効果があって、
アメリカ消費者物価(CPI)は昨年の年央から下げ始めています。

一般にインフレは経済に対してやや遅れて現れますので、
今年のインフレ率は年初から徐々に下がってゆくとみられています。

なかには利上げのピッチが速すぎて、
今年のアメリかは強い景気後退に陥るのではないかと心配する人も出てきました。

僕もその懸念には賛成で、
冒頭のようにアメリカは年の半ば以降に一時的な景気後退に陥ると思います、
そんな厳しい環境のなか、FRBは利上げの停止を視野に入れ始め、
2月に0.25-0.5%、
3月に0.25%、
程度の利上げを行ったあと利上げを停止するでしょう。

ではその場合アメリカ株はどう動くでしょう。

最終的に株価は企業業績に収れんします、
会社が儲かるならその集合体である平均株価も上がりますし、
景気が後退期に入るなら株価は下がります。

ただし会社の儲けと株価はキッチリと連動しているわけではなく、
株価は1年ほど先を見て動きます。

上のようにアメリカ経済は年初から減速感が強まり、
年の半ば以降には短い後退期に入ると僕は思います。

でもすでに昨年のアメリカ株は特に前半大きく下げました、
その時点ですでに今年おきるであろう景気減速(あるいは後退)を、
アメリカ株は織り込んでいたといえるでしょう。

もちろん、今年やってくる景気の谷が予想より深く、
株価が改めてその谷を織り込みなおす可能性はあります。

またインフレ率が思いのほか高止まりし、
FRBが想定以上に利上げを続けるかもしれません。

でもこれらは極端な予想で、可能性は低いと思います。

最も可能性が高いシナリオは、
「アメリカ株は利上げ停止後の景気回復を先取りし、今年しり上がりに上がる」
だと思います。

なかでも僕はしつこく半導体関連株に注目しています。

半導体サイクルはすでに昨年8月にピークを迎え、
足元では急速に下降しつつあります。

今後しばらく半導体需要は縮小し続け、今年は4年ぶりに前年割れになるとみられています
(世界半導体市場統計「WSTS」見通しより)。

ただし、ここでも「株価は1年ほど先を見て動く」です。

昨年すでに半導体関連株は随分と下げ、
なかには高値の1/3ほどまで下げた銘柄もあります。

すでに市場は次のサイクルに目を向けているはずで、
日米とも関連株にとって今年は良い年になるとみております。

□商品相場

足元で商品相場は停滞しています。

「プーチンの戦争」による供給の減少と、
中国ゼロコロナや世界的規模で起きる利上げによる景気鈍化など、
需要の減少観測が同時に起きた結果だと思います。

では今年はどうでしょう。

昨年とは逆に、中国のゼロコロナ終了は商品相場にとってプラスですが、
アメリカやヨーロッパが景気後退に陥るなら、こちらは逆にマイナスです。

プラスとマイナス、どっちが強く出るか微妙ですが、
実態はその中間といったところではないでしょうか。

つまり中国要因のプラスと景気低迷要因によるマイナスの綱引きです。

個別のセクターで見れば、利下げがプラスに働く金や銀は上がりやすいと思います、
久々に需要が供給を上回るプラチナにも強気です。

一方で景気後退で需要が減る原油や非鉄金属には少し弱気です。

□為替

今年もドル円相場に絞って考えてみたいと思います。

今年のテーマは昨年同様「日米金利差」になると思います、
アメリカではそろそろ利上げ停止が見えてきましたが、
日本は相変わらずゼロ金利の継続でしょう。

昨年はアメリカの超高速利上げに対し、日銀がゼロ金利を貫徹した結果、
一時1ドル=150円越えの超円安を招きましたが、
今年は「日米金利差」は縮小方向でしょう。

特に為替に影響を与えやすい「中期国債の利回り差」は縮小方向だと思います。

たとえば昨年の年初あたりを振り返るとどうでしょう、
あのころアメリカの3年債利回りは1%ほど、これに対して日本はマイナス0.1%ほどでした、
つまり「中期国債の利回り差」は1.1%ほどだったことになります、
一方現在はといいますと、その差は4%以上にもなります。

まとめると

昨年の年初時点
「3年債の利回り差」:約1%
ドル円レート:1ドル=115円ほど

現在
「3年債の利回り差」:約4%
ドル円レート:1ドル=132円ほど

もしドル円レートが、現在の「日米金利差」のみで決まるなら、
たとえば昨年の始めの水準である1ドル=115円には戻らないでしょう、
なぜなら金利差は1%⇒4%に広がっているからです。

もっといえば「日米金利差」からみると、
感覚的には現在の1ドル=132円ですら円高が進み過ぎているように思います。

でも相場は教科書どおりには動きません。

市場にはトレンド・フォロワーが大勢いますから、
いったん方向性が出だすと、どうしても行き過ぎてしまうことが多いのです。

そのような視点で今年を予想するとどうなるでしょう。

今年はアメリカの景気は減速しますから、
アメリカ中期債の利回りもやや低下方向でしょう。

その結果、もう少し「日米の中期国債の利回り差」は縮小するはずです、
イメージとしては4%⇒3%に縮小といった感じではないでしょうか。

かりに絶対的な金利差の水準が3%もあったとしても、
「金利差が4%⇒3%に縮まる」という方向性の方に市場の目が行くはずです。

つまりこの間、方向性のみに注目した、
いわば理屈に合わない円高がしばらく続くということです。

一時的に1ドル=120円台前半があっても不思議ではありません。

ただしいずれまた為替のトレンドは逆転し、
新しい円安トレンドが生まれるでしょう。

言い換えれば日米両国の経済力の差に向かってすすむ円安です。

それがいつになるかわかりません、
今年すでに円安トレンドが始まるかもしれませんし、
来年かもしれません。

いずれにしても今年の円高は、
ドルや他の通貨を買う、よいチャンスになるでしょう。

□現物資産

2020年のコロナ・ショック以降、
先進国の中央銀行によって大量のお札がばらまかれてきましたが、
今年は少しだけ回収方向に動くでしょう。

アメリカはすでにバラまいたおカネの回収を始めていますし、
ヨーロッパ中央銀行も3月からおカネの回収を始める予定です

世界経済に最も大きな影響を与えるのはアメリカです。

ここ数年のFRBのバランスシートの推移をみると、
FRBはリーマン・ショック直後の2009年から急速にバランスシート(資産規模)を拡大し、
5年にわたりドル札を市場にバラまきました。

バランスシートの規模が縮小し始めたのはようやく2018年に入ってからです。

しかもドルを回収したといってもその量はわずかで、
率で言えば全体の15%ほどに過ぎませんでした。

・2018年1月時点:4,443(十億ドル)
・2019年8月時点:3,759(十億ドル)

そしてその後起きたコロナ・ショック対策で、
早くも盛大にドルをバラまいたのは皆さんご存じの通りです。

そのあとFRBは昨年4月からバランスシートの縮小、
いいかえればバラまいたおカネの回収を始めましたが、
ご覧のようにその縮小規模は、わずか3.8%ほどに過ぎません。

・2022年4月時点:8,965(十億ドル)
・2022年12月時点:8,621(十億ドル)

このようなことからFRBによるドルの回収が、
昨年の実物資産に与える影響は軽微だったとみていいでしょう。

むしろ昨年効いたのは中国の格差縮小政策の方です、
弊社のコインサイトで何度か紹介してきましたので、ご存じの方も
おいでだと思いますが、昨年の中国コインは随分と値動きしました。

年初から年央にかけ2倍ほどになったあと、
そこから年末にかけ半分ほどになったのです。

つまり一年を通してみれば「いって帰ってこい」です、
おそらく習近平さんの格差縮小政策が効いたのだと思います、

真相はやぶの中ではありますが、10月の共産党大会にむけ、
一時的な高額品購入に対する自粛ムードがあったのかもしれません。

では今年はどうなるのでしょう。

すでに中国では格差縮小やゼロコロナへの反動が出てきたように思います、
実際にオークション相場をみても、中国コイン相場は急落局面から
すでに横ばいに移っているように見えます。

やはり昨年の急上昇や急落は、10月の共産党大会に向けた
思惑や圧力などの結果だとみておくべきでしょう。

そして中国の政治の季節は終わりました。

このような点から中国コインについては一山超えた観があり、
はしばらくは安定期に入ると見ております、
少なくとも昨年のような急落や急騰はないはずです。

ただしこの安定期のあとにまた大爆発するのか、
それとも永い眠りに入るのか・・・
この点に関しては今後の中国経済次第でしょう。

中国に代わって注目したいのは東南アジアとインドです。

この地域は今年だけでなく、長期的な経済成長が見込めますし、
貧富の格差も拡大中です。

中南米もいいと思います、
なかでもここしばらく動いていないブラジルに注目しています。

ヨーロッパでは1500年以降の神聖ローマのターレルが引き続き面白いと思います、
一度値上がりすれば、なかなか値下がりしにくい領域です。

古代は近年随分値上がりしてきましたが、
歴史遺産としての価値を考えると、まだまだ割高だとは思えません。

そしてさらに大局を見ると・・・、

上のようにFRBのバランスシートは4%ほど縮小していますが、
それでも歴史的に見れば随分と肥大化しています。

しかも2008年以降を見ると、なんらかのショックが起きるたび、
世界の中央銀行は大量のお札を刷っています。

昨年からFRBはおカネの回収を始めてはいますが、
いずれまた新しい危機がやってきて、お札はばらまかれることになるでしょう。

 

3. 推奨ポートフォリオ

少し疲れてきましたが、
最後は恒例の推奨ポートフォリオです。

今年は世界的に景気減速から景気の後退が懸念される一年になるともいますが、
そのあらかたは、すでに昨年の株価に織り込まれていると思います。

したがって今年は景気後退のなか、
株価がしり上がりに上昇する一年になるとみております。

とくに半導体サイクルの底打ち時期と重なるため、
日米の半導体関連企業には期待したいと思います。

他のセクターでは日本の生保や銀行など金融機関です、
日銀によるYCCがフェードアウトするなら、
それは長期金利の正常化です。

銀行や生保にとって正常な収益機会が増えるでしょう。

為替はさらに円高が進むと思います、
逆に言えばドルを買う良い機会ではありますが、
1ドル=120円台前半まで待ちたいところです。

アメリカ経済の後退懸念から、アメリカの長期金利は徐々に下がってゆくでしょう、
すでにドルをお持ちの方は米国の長期債が投資の対象になるはずです、
もちろん金利が下がる前(債券価格が上がる前)にカイです。

いつものことですが実物資産は長期的な視点で組み入れてください、
FRBは昨年ほんの僅かおカネを回収しましたが、
予想通り市場に影響を与えるレベルではありませんでした。

逆に現物資産市場に影響を与えるほどおカネを回収していたら、
おそらく今頃アメリカ経済は大混乱していたはずです。

このような理由で、長期的に見れば市場に滞留するおカネは増え続け、
おカネの価値は薄まり続けるでしょう。

いまだ政府と中央銀行は、
流動性供給とゼロ金利以外に金融ショックを和らげる手段を持っていません。

わが国財政に万一のことがあった場合にも実物資産は有益です、
長期的視点で現物資産を粛々と組み入れてください。

そのような考えに立った以下の推奨ポートフォリオですが、
毎年申し上げていますように、これは一つのサンプルにすぎません。

実際にはお一人お一人の資産状況やライフプランに
よって異なります、あくまで一つの投資のヒントとして
ご活用ください。

□2023年型ポートフォリオ

・基本的な考え方

まず株からです、
しばらく我慢の時期が続くと思いますが、
我慢は株で儲けるために必要なコストです。

精神的な負荷に耐え、長期的に成長が期待できる領域で投資することをお勧めします、
そのような観点で日米の半導体関連銘柄が候補になるでしょう。

日本の電子部品株や銀行株もいいと思います。

ETFならアメリカ株ETF、Nasdaq株ETFもしくは世界株ETFのカイがいいと思います。

実物資産には、株価の変動を薄める効果があります、
さらに冒頭のような、「とんでもないリスクシナリオ」への備えにもなります。

日本の不動産や貴金属、アンティークコインなどへの質的分散は、
今年限定ではなく、いつも私たちにとって有効な投資になります。

貴金属なら金や銀が面白そうですし、
コインならインドや東南アジアがいいでしょう、
世界的に続く「銀貨ドミノ倒し」の終点、神聖ローマのターレルも安心感のある資産です。

不動産はやはり資産性のある物件、人間の密集度が高い都心の案件がいいでしょう、
コロナ明けで今年は外国人による日本の不動産買いがさらに進むと思います。

景気減速観測からアメリカの国債の買い場が続いています、
米国債価格は昨年10月の安値から徐々に上がってきましたが、
それでも足元で10年債利回りは3.6%ほどもあります、
今年の半ばまでが買い場ではないかと思います。

最後になりますが、この世の中、
確実なんてことは一つもなく、
いつも私たちは「一寸先は闇」のなかで生きているのだと思います。

であれば“予想外のショック”が起きるのが当たり前で、
それを前提にポートフォリオをつくっておくのが正解ではないでしょうか。

株が儲かるといって株に偏らず、
安心だからといって現物資産に偏らず、
どっちに転んでも致命傷を負わないポートフォリオの構築を、
今年も私たちは心がけていたいものです。

□推奨ポートフォリオ

・先進国株(25%):昨年15%

1.日本株個別銘柄(先端半導体株、EV関連株、電子部品株)
2.アメリカ個別株(メタバース関連、先端半導体株)
3.NasdaqETF、先進国分散株ETF

・新興国株(10%):昨年15%

1.インド株ETF
2.ASEAN株ETF
3.新興国分散ETF

・コモディティ関連資産(5%):昨年10%

1.金の現物(長期ならETFより現物推奨)
2.銀ETF
3.プラチナETF(長期ならETFより現物推奨)

・債券(10%):昨年0%

1.アメリカ長期国債 の一択

・ヘッジファンド(0%):昨年10%

・不動産系資産(25%):昨年25%

1.国内都心部の不動産
2.商業/物流/倉庫不動産型J-REIT
3.アメリカの商業不動産型REIT

・不動産以外の実物資産(25%):昨年25%

1.アジア、古代、中南米などの出遅れアンティークコイン
2.カラーストーン(ミャンマー買い付けが復活し市場に出てくる)
3.美術品(場所をとるのでお好きな方限定)

****

これで今年の相場予想はお終いです、
最後までお読みになった人はほとんどいないと思いますが、
もしいらっしゃったら感謝いたします。

残念ながら昨年のこの予想は2/3くらいしか当たりませんでした、
ここ10年ほどで最悪の結果でした。誠に申し訳ございません、
アメリカのインフレ高進を読み誤りました、
その結果、アメリカの利上げピッチが僕の予想を超え、
株や債相場のピークを読み誤りました。

興味ある方は昨年号のURLを挙げさせていただきますので、
お読みになってください、でも長いです。

もちろん誤字脱字以外は修正していません。

  ↓

https://www.ginzafp.co.jp/info/220121.html

以上です、

 

では今年も皆さんにとって、素晴らしい一年になることを
お祈りしております!

今年も銀座なみきFP事務所をよろしくお願いいたします。

(2023年1月12日)




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