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日本の衰退が気になるならば

みなさんこんにちは。

人は生まれ、
成長して青年期を迎え、
やがて円熟期を過ごし、
そしてゆっくりと老いてゆく。

人生にサイクルがあるように、
国にも栄枯盛衰はあるようです。

先日の日経(2/19朝刊)を読んでいたら、
『名目DGP、ドイツが肉薄』という記事がありました。

僕がまだ子供だった頃、
1968年に当時の西ドイツを抜いて、
日本の名目GNP(注)は世界2位になりましたが、
2010年には中国に抜かれて3位に下がりました。

注)当時はGDP(国内総生産)という概念は希薄で、
  一国の経済規模はGNP=国民総生産で測っていました

昨今の日本経済低迷を考えると、
いまだ3位をキープしているのはかえって不思議な気がしますが、
いよいよその3位も危うくなってきました。

この記事に基づいて計算すると、
昨年時点で日本とドイツの名目GDPの比は100対96です、
確かに肉薄といっていいでしょう。

5位のインドも急伸しており、2020年代の後半には、
日本はインドにも抜かれて5位に落ちる可能性があると書かれていました。

「人にも成長期と老年期があるのだから、
悪あがきせずそれに身を任せてしまえばいい」

このようにお考えの人もいるでしょうが、
僕はそんなふうに悟ることはできません。

銀座の有名すし店に、
リッチそうな外国人家族が入ってゆくのを見かけ、
不愉快になる自分自身に戸惑いを覚えてしまいます。

有名ブランド店の窓越しに、
一目でアジア人とわかる客で混みあっているのを見ると、
アジアの富裕化という現実にいまさらながら驚いたりもします。

仏教が説くところの色即是空の意味は分かっている
つもりですが、僕はその境地に至ることができないのです。

では・・・、

日本のGDPが5位になっても、
そしてその先、韓国やメキシコに追い越されたとしても、
うらやましさを感じずに済む方法はあるのでしょうか。

僕はあると思います。

まず一つ目は自分自身のスキルを高め、
世界で通用する人材になること、
言い換えれば海外から高いおカネを支払ってもらえるだけの
知識と経験、能力を身に着けることです。

これはフローベースでみた稼ぐ力のアップですが、
年齢は関係なくできると思います。

もう一つは自分が今持っているおカネを、
成長性の高い国や地域とリンクさせておくということで、
これは残高ベースの豊かさにつながります。

いずれも一朝一夕にとはいきませんが、
それでもこの2点を念頭に日々努力をすれば、
日本のGDPなんて気にする必要はありませんし、
銀座で不快な思いもしないはずです。

そしてもしその先に悟りの境地が見えてくるならば、
それこそが素晴らしい人生だと僕は思います。

 

では今回はこのへんで。

(2023年3月6日)




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